磯崎新(いそざき あらた)氏と言えば、日本を代表する建築家のひとりであり、世界の建築の現状を見据え、これを批評する活動において、いわゆる建築におけるポストモダンを牽引した人物だ。日本建築学会賞をはじめ、王立英国建築家協会(RIBA) ゴールドメダルやヴェネツィア・ビエンナーレ建築展金獅子賞など、国内外で数々の賞を受賞しており、多くの公共建築の設計を受注している。中でも優れた美術館建築を手がけ、ロス アンジェルス現代美術館やブルックリン美術館など、世界中にその作品を見る事ができる。中でも1967年の大分県立大分図書館(現アートプラザ)や1974年の作品である群馬県立近代美術館は、磯崎氏の代表作といえるものだ。 群馬県立近代美術館の外観 群馬県立近代美術館は、2005年に一旦閉館し、耐震補強や設備改修などが施され、4月26日にリニューアル・オープンした。このリニューアルを記念して、6月22日