公費で取得した職員個人のマイレージの使い道、行政はどうしてる? 航空機の搭乗距離に応じて無料航空券などに交換できるマイレージポイント(マイル)を巡り、九州の自治体の対応が分かれている。福岡県や佐賀県はマイルを使って出張旅費を削減する活用派。一方、私的利用を避けるためマイル取得を禁止する自治体もある。識者は利用状況を公開し、積極活用すべきだと指摘する。 航空券への交換や割引購入ができるマイル数に達した職員は、次回以降の公務出張に利用すること-。 福岡県は2014年10月の職員への通知で、「1万マイル」を目安に出張でたまったマイルの活用を促した。私的利用でたまったマイルと区別するため、旅費精算システムに公費で取得したマイルを登録する仕組みを導入。約2年間で職員10人が出張でマイルによる無料航空券を利用し、約35万円の旅費削減につながった。小川洋知事も、航空券の割引購入などに約59万6千円分