ダイヤモンド・プリンセス号(11万5875トン、乗客定員2706名、乗員1100名)で起こったクラスターを覚えておられるだろうか。2020年2月、乗客・乗員3711人の約2割に当たる712人が新型コロナウイルスに感染し、14人が死亡したあの事態を。 その船の除菌を担当した中にいたのは、特殊清掃業者だった。普段、孤独死などの現場で消臭・除菌を行う彼らはなぜその大役を担うことになったのだろうか。 現場作業を担当したひとり、特殊清掃・家財整理専門会社エバーグリーン(株式会社金田臨海総合)代表の大邑政勝氏にZoomで話を聞いた。当時、今より遙かに未知のウイルスだった新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)と対峙するという極限下で彼は何を食べていたのか。またその経験は、コロナ禍において、どのように役に立っているのか――。 エバーグリーン代表 大邑政勝氏 亡くなった方からの最期のメッセージ ――本日は