声優の浅野真澄として活躍しながら、2005年に初エッセイ集『ひだまりゼリー』を発表。その2年後には、職業を隠して応募した小学館の「おひさま絵本童話大賞」で、1429作品の中から最優秀賞に選ばれた、あさのますみさん。 全3回でお届けするロングインタビューの第2回は、受賞作『ちいさなボタン、プッチ』執筆後のお話から伺っていきます。 (part1はこちら) ●「やっぱり一番高いのが良いなって」 ――せっかく書いたお話なのに、人に見せるのを躊躇したのは、『ひだまりゼリー』があまり売れなかったトラウマもあったのでは? あさの それもありましたね。エッセイを書いた時に、ものをゼロから作ることの難しさがよく分かったので。でも、1、2か月くらいして、何かの機会で絵本の原稿を読み返した時、そんなに卑下するほどでもないかなと思い直して。どこかのコンテストに出してみるのも良いかなって。でも、絶対に“声優の浅野真