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きのこに関するimoan_703のブックマーク (1)

  • 隔週短編小説「勝間浦和美」: 役者やってます。中村晃です。

    頭に来た。こんな事やってられるか! そう言って なんとか途中まで丸めた毛糸を放り出した。 タダでさえ頼まれたときに 面倒だと思っていたんだ。 それは、和美にとって大いに楽しむはずの旅行だった。 この旅行の為に、二週間、働き詰めにしたのだ。 まさかその旅行先で、こんなやっかいな事に巻き込まれるとは。 和美は椅子に腰掛けたまま、 床に転がった毛糸を冷たく見下ろした。 何度か強く引っ張ったせいだろうか。 きつく絡まった箇所がいくつかあり、 さらに和美のイライラを募らせた。 なんで私はいつもこうなんだろう。 しばらく眉間にシワを寄せていた和美だったが、 突然フイと毛糸をすくい上げ、 飲みかけのコーヒーに絡まった部分を、 ヒタヒタと浸け始めた。 時折持ち上げ、また浸けては その色の変化を楽しんだ。 しかし、しばらくすると 自分が取り返しの付かない事をしていることに気がついた。

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