小林製薬から仕入れた紅こうじ原料を使った「馬場商店」のみそ商品。倉庫には自主回収した商品を入れた段ボール箱が多数置かれている=馬場商店提供 小林製薬(大阪市)が販売した「紅こうじ」成分入りのサプリメントを巡って健康被害が相次いでいる問題で、原料を仕入れていた各地の中小業者が窮地に立たされている。「これまでの努力が水の泡だ」。手塩にかけて開発した看板商品が倉庫に山積みになり、詳細な情報を知らされないまま取引先との対応を迫られている老舗メーカーもある。 【写真で見る】自主回収した商品 馬場商店で山積みに 「子どものように大切に、大切に育ててきた商品なんですよ。それが一瞬でパーになってしまうなんて……」 大正時代から続く岡山県備前市のみそ製造・販売会社「馬場商店」を営む馬場敏彰さんは怒りを隠さない。売れ筋の「紅糀(こうじ)みそ」を含め計11商品に小林製薬の紅こうじ原料を使用していた。 小林製薬が
摂取した人からの健康被害の報告が相次いでいる小林製薬の紅こうじのサプリメントは、国に届け出たうえで「コレステロールを下げる」と表示していた。こうした健康食品は機能性表示食品と呼ばれる。安倍晋三元首相の成長戦略「アベノミクス」の一つとしてできた制度で、スタート時から安全性が担保されるのか懸念されていた。 「トクホ(特定保健用食品)の認定を受けなければ効果を商品に記載できないのでは金も時間もかかり、中小企業などのチャンスが閉ざされる」。2013年6月、安倍首相(当時)が規制緩和を表明した。その2年後の15年4月、機能性表示食品がスタートした。 トクホは、国が有効性や安全性を審査する。これに対し機能性表示食品は、…
福島第1原子力発電所の処理水海洋放出が始まった24日、中国では食塩が飛ぶように売れ、売り切れになる事態となっている。北京の食料品店で8月撮影。(2023年 ロイター/Tingshu Wang) [北京 24日 ロイター] - 福島第1原子力発電所の処理水海洋放出が始まった24日、中国では食塩が飛ぶように売れ、売り切れになる事態となっている。食の安全を巡る不安が、水産物にとどまらず、海水を原料に作られる食塩にも波及した形だ。 一部報道やロイターの調査によると、沿岸部の福建省や北京、上海の一部では、オンライン食品宅配サイトで塩の複数のブランドが売り切れになっている。 ソーシャルメディアには「本当は買いだめする必要はないのだが、今朝パニックになっている人たちを見て、10パック注文した」、「岩塩などを買った。海塩は買わない」という投稿が見られた。 株式市場では、一部の淡水化処理企業が急伸した。 福
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