人間が適切に手を加えることで豊かな海を保つ「里海(さとうみ)」づくりを広めようと、環境省は、七尾湾(石川県)、赤穂海岸(兵庫県)、大村湾(長崎県)、中津干潟(大分県)の4か所を里海創生支援海域に選んだ。 今後3年間、地元で進める事業を支援し、他の海域にも活用できる取り組みを探る。 里海づくりは、外洋と接する部分が少なく水質汚濁が進みやすい閉鎖性海域において、生態系や漁業資源を残していこうという考え方。大村湾で希少小型イルカ、スナメリの観察会、七尾湾では湾内の汚染状況を調べる学習会の計画がある。赤穂海岸では干潟のアマモ増殖、中津干潟では古式漁法復元などが予定されている。