大分県の2008年度教員採用試験で、不正な点数操作のあおりで不合格となった22人のうち18人が1日、教諭として採用され、辞令を受け取った。 他の4人は別の仕事に就いているため、来年4月1日付で採用される。 県教委によると、18人の配属先は小学校12人、中学校6人。17人は9月まで臨時講師や非常勤講師として小中学校に勤務しており、正規採用後も同じ学校で教壇に立つ。もう1人は職には就かず教諭を目指していた。 辞令は県内6か所の教育事務所で交付された。大分教育事務所(大分市)では、土崎谷夫所長が7人に辞令を手渡し、訓示で「皆さんは自分の力で合格した。試験の公正公平が損なわれていたことをおわびします」と謝罪した。 県教委によると、08年度採用試験で元義務教育課参事・江藤勝由被告(52)(収賄罪で公判中)が点数を大幅に改ざんする際、合格圏内にいた2人の点数を減点したため、不合格となったのは不正合格者