1)インドの原子力開発計画は、ウラン資源が乏しく品位も悪い国情を考えて、豊富なトリウム資源を使う「トリウム・サイクル」の開発が開発初期からの一貫した基本方針となっている。 OECD/NEAとIAEAでは、図表20のように、世界のトリウム資源を250万トン強とみている。 *インド・ウラン公社(UCIL)の発表では、インド国内のウラン資源を6万1千トン、トリウム資源を22万5千トンとしている(I-3)(Ⅲ-1)。また「インドには、ウラン資源は世界の0.8%に過ぎない78,000トンであるが、トリウム資源は世界の32%を占める36万トンがある」とするIGCARの研究者もいる(Ⅲ-2)。