--傘下入りは、どちらが持ちかけたのか。 「大日本側だ。昨年6月か7月か、東京の業界会合で、(大日本の子会社で経営再建中の大手書店)丸善から今後のことで話したいと持ちかけられた。後日、丸善から大日本を紹介され、出資の申し入れがあった」 「当社は近年の出店加速で負債が膨らみ、銀行融資が受けにくくなるところだった。円滑な資金調達のため上場も考えていたが、自由な経営が難しくなる。大日本の申し入れは渡りに船だった」 --株の過半数譲渡で、経営が支配されるのでは。 「2009年1月期の経常利益は消費不況で前期の63.5%減の1億5千万円となったが、それでも黒字だ。大手の同業者で黒字は当社くらい。従業員は少ないし、本社も店舗の一部分を使っているだけ。徹底してコストをそぎ落としている。身売りが必要な状況ではなかった。当初、譲渡比率は34%を主張したが、大日本が51%と譲らなかった。恐らく(収益が大日本印