売上高2兆円を突破したヤマダ電機。その成長神話に一見翳りはない。しかし、舞台裏には「次は3兆円達成」と目標の上積みを余儀なくされる創業者の苦悩がにじんでいた・・・ 「正直に申し上げて、ヤマダ電機が新宿にオープンしてから、こちらの売り上げは順調に伸びております」 ヨドバシカメラ執行役員で、新宿西口本店の店長も務める竹下雅浩氏は明快に語った。 4月16日、JR新宿駅東口の直近、アジア最大の歓楽街・歌舞伎町一番街の真ん前にヤマダ電機(本社・群馬県高崎市、一宮忠男社長兼COO)が、「LABI新宿東口館」(地上9階・地下2階、売り場面積約8000㎡)をオープンした。 1ヵ月経っての"戦況"をレポートするため、本誌は"ライバル"ヨドバシカメラにインタビューを申し入れたのだ。 都心において、「ヤマダ電機の大規模店舗開業→既存の家電量販店と価格戦争」という図式は、消費者の間で恒例行事となった。 LABI新