三要素分析法の特徴(オブジェクト指向分析手法との違い) 三要素分析法は企業システムの設計に特化した方法です。つまり、「企業システム」という特定のドメイン(問題領域)の特性に合わせてまとめた手法であるため、森羅万象を扱えるような万能の分析・設計手法ではありません。 オブジェクト指向分析手法との違いはまさにそこにあります。オブジェクト指向分析手法は、「プログラミングの枠組み」から発展したものであるため対象とするドメインを限定しない代わりに、汎用的であるゆえのモデリングの難しさがつきまといます。いっぽう三要素分析法は企業システムの枠組みにもとづいたものなので、「ゲームソフト」や「組み込みソフト」の開発プロジェクトで使えるものではありませんが、企業システム開発を専門にしているSEやエンドユーザには理解しやすい手法です。 では、そもそも「企業システムの枠組み」とはどのようなものなのでしょう。