EUが達成でき、日本が困難なワケ EUと差がつく、日本のGHG削減の目標達成 温室効果ガス(GHG)の排出削減について、京都議定書が各国に義務付けているのは、2008年から2012年の5年間の平均排出量である。つまり、各国は来年から、本格的な削減義務を負うことになる。日本でも、国際的な約束を守れるのか否かが大きな関心事になっている。 日本経済新聞は11月21日の朝刊で、UNFCCC(気候変動に関する国連枠組条約)事務局がまとめた各国の達成見通しに関する報告書を紹介している。これによると、英国やドイツ、フランスなどの欧州各国は目標達成がほぼ確実なのに対し、日本は排出権の大量購入や二酸化炭素(CO2)の吸収源である森林の整備などを行わなければ達成できないとしている。日本の目標は基準年である1990年度比で6%削減なのに、現状では6%程度増加している。英国の目標は12.5%削減を大きく上回