<ka-ron> 先週末にNHKで放映された終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」を見た。 太平洋戦争末期に起きた米兵への生体解剖。解剖を行った当時の九州帝国大医学部助教授、鳥巣太郎医師がモデルで、そのめい、熊野以素氏の著書「九州大学生体解剖事件 七〇年目の真実」が原案だ。 1945年5月に米軍爆撃機が熊本、大分県境に墜落し、捕らえられた米兵8人が解剖手術で殺された。どの程度失血すれば死ぬのか、血液のかわりに塩水は使えるか。そんなことが目的だった。 鳥巣氏は解剖計画を知らなかった。教授の命を受けて参加しその実態に気づいた。2回目の解剖で「不法不当」を訴えたが聞き入れられず、以後は参加を拒否した。