Tweet Check 2010年10月に共同通信が配信したサッカーの試合に関する記事のなかで、架空の観客のコメントが追加されていたことがわかった。サッカー日本代表がアルゼンチン代表と戦った親善試合で、観客席の反応として同記事に書かれていた女性のコメントは、試合の取材時に得たものではなく、運動部の次長(デスク)が「以前聞いていた女性の話」だというのである。 ようは、取材をしていないのにあたかも取材をして得た情報であるかのように報じたわけで、報道機関としてはとんでもない話である。一般的に新聞記事は、記者が取材したものをデスクがチェックし、さらに校閲担当者が誤字や脱字の修正と事実関係の確認をおこなった上で紙面に掲載される。しかし、記事に引用されるコメントや証言について、記者やデスクが「取材した」と言い張った場合、当事者以外の者が取材していないことを証明するのは困難である。 この記事の場合、デス