「夫がうつ病かもしれないのですが、私がいくら言っても病院を受診しようとしてくれません。一体、どうしたらいいでしょうか?」 40代男性会社員の妻から、こんな相談を受けたことがある。その男性会社員は職場の人間関係で悩み、不眠や食欲不振など家族から見て「うつ病では?」と疑われるような症状がいくつか見受けられていた。そこで心配した妻が本人に精神科や心療内科の診察を勧めてみたところ、「俺を精神病棟に閉じ込める気か!?」と反発され、それをまったく聞き入れないのだという。 このケースに限らず、自分がうつ病かもしれないのにそれを認めず、みずからをいじめ続ける「うつ病予備軍」は多い。家族や会社の同僚など周囲から心配されても、頑として治療を始めない人だ。あなたの周りにもいないだろうか。 数百万人がうつ病を自覚できていない この12月から、改正労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が多くの企業や役所など