ブルーリ潰瘍、県内初の患者 潟上市の男性2人、感染経路不明 西アフリカなどの熱帯地域に多く、国内では症例が少ない感染症「ブルーリ潰瘍」に、潟上市の50代の男性2人が感染したことが30日、分かった。診察した秋田大学医学部皮膚科学・形成外科学講座の梅林芳弘准教授(50)によると、県内では初めて。国内最北端の症例という。 ブルーリ潰瘍は、結核などと同じ抗酸菌感染症の一種。西アフリカや南米、オーストラリアなど世界約30カ国で感染報告がある。国内では1980年ごろに長野県で初めて確認され、昨年末現在、13府県で19人の症例が報告されている。いずれも渡航歴はなく、詳しい感染経路は不明。病原菌は皮膚の傷口などから入り込むとされ、皮膚組織が壊死(えし)し、深い潰瘍ができる。 男性2人は昨年12月から今年2月にかけ潰瘍を発症し、同大付属病院を受診した。梅林准教授は抗生物質を投与したが改善せず、国立感染症