大手給食会社「エームサービス」(東京都)と子会社(同)が運営する横浜、伊勢原両市と山梨、長野両県の計8事業所の食堂で発生した食中毒問題で、毒素原性大腸菌O(オー)148が検出された食材は長ネギだったことが、わかった。 また、エーム社は仕入れ先の工場で殺菌作業に不備があったことを読売新聞の取材に対し、明らかにした。同社は、「再発させないように衛生管理体制を見直す」としている。今月15日以降の発症者は、399人に上っている。 同社によると、長ネギなどの加工済み野菜を出荷する際は、通常、カット前の洗浄とカット後の塩素殺菌を実施している。塩素の濃度は、厚生労働省が大規模施設での食中毒を予防するために作成した「大量調理施設衛生管理マニュアル」で基準が定められている。 同社が、食中毒の原因食材とした長ネギを加工した工場を調査した結果、殺菌溶液の塩素濃度が、マニュアルの規定濃度よりも低く、基準を満たして