高知市の建設会社「高知丸高」が、高知工科大と共同で開発した浮き船型の津波シェルター「救難まんぼう」(定員6人)の引き合いが東日本大震災後、各地の自治体から相次いでいる。 「海に落ちた少年漁船員がマンボウの背に乗って助かった」という逸話から高野広茂社長(74)が名付けた。繊維強化プラスチック製で、高さ2メートル、幅1・8メートル。丸みを帯びた船体は、津波にのまれても浮き上がり、障害物にぶつかっても衝撃を分散するという。船外機で自力航行もできる。 2006年から製作し、今春、宮城県議が視察に来るなど注目され、同社は今秋から受注生産(1隻120万円)を始めた。27日投開票の高知市長選でも、将来の南海地震の際の津波対策が争点となり、同市も関心を寄せている。