厚生労働省の「実務担当者による特定健診・保健指導等に関するワーキンググループ」(WG)がこのほど開いた初会合で、特定健診の検査項目の一つで、糖尿病の診断材料となる「HbA1c」(ヘモグロビンA1c)について、国内基準の「JDS値」を国際基準の「NGSP値」と比較するための正式な換算式が変更されたことが明らかになった。日本糖尿病学会の調査によると、臨床的には従来説明されていた式を用いても問題ないという。 国内の標準となる「HbA1c」を管理している検査医学標準物質機構は10月、NGSP(National Glycohemoglobin Standardization Program)から、「NGSP値=1.02×JDS値+0.25」の換算式で、JDS値とNGSP値を直接比較する承認を得た。これまでは、「NGSP値=JDS値+0.4」が換算式とされていた。同学会は、換算式の変更による数値の誤