患者の歯を不必要に削って損傷させたとして、岡山県警は17日、岡山市北区津島新野1の歯科医師、福原淳郡(あつくに)容疑者(53)を傷害の疑いで逮捕した。「患者を傷付ける行為はしていない」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は昨年5月17日、自身が代表を務める歯科医院「岡山ファミリー歯科」(同所)で、患者の男性教諭(25)=岡山市=の承諾なく、歯科器具を使って奥歯2本を不必要に削り、傷害を負わせたとしている。 県警によると、男性は親知らずの治療のため医院を訪れ、この日が初診だった。その後、複数回通院する中で違和感を持ち、別の歯科医師の治療を受けたところ、不必要に歯を削られていたことが発覚した。男性は治療に約1カ月必要になった。 県警は昨年5月末ごろ、男性が受診した別の歯科医師から相談を受けて捜査を開始。似たような被害情報が医師や患者から複数寄せられており、関連を調べている。【高橋祐貴、益川量