団地が好きです。 「団地が好き」と言うと、造形的に好き、という意味に取られがちだけど、 私の団地好きは、「独特なデザインの高層階がうんぬん」というようなそれ、ではないです。 「house」としての団地ではなく、断固「home」としての団地なのです。 団地を見ると胸がキューンとなります。 引越をするたびに、my団地を探して、ときおり少し遠くから眺めてはうっとりしてた。 彼らは、建てられた時期が同じであるせいか、日本全国、兄弟のように似た仲間が別の街に建っているのです。 団地の中でも、最も切ないのは、夕暮れ〜夜です。 カーテンの色ごとに、オレンジや赤や緑に光る家々(部屋部屋、という方が適確か)。 まだ薄暗い明け方に、タクシーを飛ばすその窓から見える団地の、ひとつだけ灯りのついた最上階、 どんな人が住んでいるのかな?と想像するだけで、懐かしいような不思議な気持ちになります。 もちろん、マンション
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