企業のアプリケーションでは,どんな傷害が起こってもトランザクションのACID特性が保証される仕組みが必要になります。では,2フェーズコミットを実装している分散トランザクション環境において,障害発生時にトランザクションのACIDはどのように保障されるのでしょうか?Part2では,DTPモデルに準拠した一般的な分散トランザクション処理における,トランザクションのリカバリーについて説明しましょう。 企業のアプリケーションでは,あらゆる障害に対して,データの保全と整合性を保証する仕組みが必要です。トランザクション処理中に,サーバーやネットワーク,データベース,またはトランザクションマネージャに障害が発生した場合に,データを失ったり,不整合な状態になったりすることは,絶対に避けなければなりません。つまり,トランザクションのACID特性を保証することが必須になります。 では,2フェーズコミットを実装し