「ペーパークラフトで現物と同じサイズのNSXが作れませんか?」と篠崎氏にエプソンよりこのプロジェクトが初めて相談されたのは、 3月の2008 SUPER GTチーム体制発表会のことだった。サイズの大きい段ボールクラフト制作でも定評のある篠崎氏は、「サイズこそ大きくても段ボールで骨組みを入れてやれば大丈夫、作れます」と多少軽く考えて返事をした。それから3ヵ月後の初夏、プロジェクトが正式に決定、篠崎氏は設計に着手した。 最初に1/24 スケールの展開図を修正して、原寸大の展開図を作成した。そこまでは順調だったが、原寸大ともなると、貼り合わせた紙だけでは形状を支えきれないので、内側に中枠骨組みを用意し、その上から貼り合わせることで、形状を保てるようにする必要があった。どうやったら正確な骨組みを設計できるのか?三次元形状測定機などあるはずもない。結局、1/24 スケールペーパーモデルの形状をアナロ