銀行の現金自動預払機(ATM)やテーマパークのアトラクションなど,何かのサービスを待つために行列を作るというのは街中でよく見かけます。このような行列,同じような込み具合でも並び方によって待ち時間が違ってきます。ちょっと不思議な感じがするお話をしましょう。 並び方で待ち時間が変わる お客さんはランダムに到着し,一人当たりにかかるサービス時間もランダムで,窓口が1個の行列があったとします。ここで,お客さんの数が2倍に増えたため,窓口をもう1個増やして,次のどちらかの方法をとることにしました。方法Aでは窓口ごとに別々の行列を作ります。方法Bではお客さんに1列に並んでもらって,空いた方の窓口を利用してもらいます。実はこれら2種類の並び方によって,お客さんの平均待ち時間が違ってくるのです。検証してみましょう。 まずはそれぞれの窓口の利用率を比較します。方法Aは行列が二つになり,お客さんが2倍になった
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