カンボジア人がアメリカに嫌悪感を抱くのはなぜ? 長年、中国の貧困問題を研究してきた阿古智子氏がカンボジアの華語学校や華人コミュニティで目にしたことをレポート。 前編はこちら:世界で深まる「中国依存」親日国カンボジアではこんな風に進んでいる http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54266 発展途上国における「自由」 カンボジアの人たちが強い嫌悪感をアメリカに抱いているのは、いったいなぜなのか。 私が話を聞いた弁護士は、司法改革のプロジェクトに関わっていたため、より強くそのような意識を持っているのかもしれない。 アメリカの団体や専門家も、社会学の分野などでは、カンボジアの文化や現実を尊重したプロジェクトを実施している。 しかし、中国は政治に直接口を出さないとはいえ、少なからぬ中国企業の投資や中国政府の援助に、透明性や長期的な視野が欠けていると指摘されている。