ガザ空爆に怒ったトルコがイスラエルとの合同軍事演習を拒否。 占領政策はイスラエルとアメリカの国益を損なう元凶だ 10月11日、トルコは12,13日に予定されていたアメリカ、イスラエル、トルコ、NATO(北大西洋条約機構)による合同軍事演習を延期すると発表した。 イスラエルによるヨルダン川西岸とガザ地区の占領が、アメリカとイスラエルにとってマイナスではないかという疑問をいだいたことがある人は、今回のトルコの判断に注目すべきだ。両地区を引き続き管理下に置き、二国家共存案を認めないという「大イスラエル」構想が、アメリカとイスラエルの国益を損ねていることを示す最たる例だからだ。 経緯を振り返っておこう。過去10年以上にわたって、トルコはイスラム社会で最もイスラエルと親しい同盟国だった。イスラエルの軍事企業から大量の武器を購入し、イスラエル空軍がトルコ領空で軍事演習を行うことも容認してきた(領空が狭