■ 言葉を生業にする人々の作法は、「どういう反応が飛んでくるか」を絶えず計算することである。 これを若き日に徹底して修練したのは、ウィンストン・チャーチルであった。自分の「論」に対する反論を想定し、それに対する論を再び提示するという意味での「ひとりディベート」を延々とやったというのである。 麻生太郎総理の「失言」とされるものが再び伝えられている。「カネがなければ結婚するな」だそうである。また、発言全体の文脈から、一部だけが切り取られて伝えられているのであろう。 もともとは、どういう発言だったのか。下記のようなものだったらしい。 □ 麻生首相の発言、全文書き起こし。 金がねーから結婚できないとかいう話だったけど、 そりゃ金がねーで、結婚しねー方がいい。 やっぱりね。そりゃ、そりゃオレもそう思うよ。 (会場笑い) そりゃうかつにそんなことしない方がいい。 でー、金がオレはない方じゃなかった。
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