昨今は、LINEやFacebook、InstagramといったSNS、そしてそれらが使えるスマートフォンの普及によって、常に誰かとつながっている「常時接続」の時代になっています。こうしたSNSは、人間の承認欲求を満たすには格好のツールで、若い人のなかには自分の見られ方を非常に気にし、「いいね」欲しさに写真映えを工夫する人も少なくありません。 しかし一方で、皆が自分を見せ、そして見てもらうという状態は、ある意味「監視社会」を生み出し、日本人の常識や道徳観に合わない言動をする人をいっせいに叩く「炎上」を頻繁に生み出す結果となっています。 そんなふうに強い同調圧力が世間を覆えば、価値観が均質化されやすくなり、人は周囲の反応を過剰に気にするようになります。「生きづらい世の中」「窮屈な社会」といわれるのもそのためです。 そんな重圧から抜け出すひとつの能力が、「孤独を楽しむ力」です。多くの人は「孤独」