よくある問題:タスクを整理して何になるのか? 「タスクを整理したところで、タスクが片付くわけではない。紙に書き出してみても、仕事は1ミリも前に進まない。そういう無駄なことは、やめるべきではないか」という趣旨のご意見を、たびたびいただきます。私の仕事がビジネス、ライフハックに関わる人間だからでしょう。もちろん、面と向かっておっしゃる方は、ここまでストレートではありませんが、趣旨はこういった感じです。 『ストレスフリーの整理術』(デビッド・アレン著、田口元監修、二見書房、2008年刊)や『情報ダイエット仕事術』(堀E正岳著、大和書房、2008年刊)などは、「情報」「整理」と銘打っているものの、ここで言われる「情報」は主に、仕事の情報のこと。そして、方法論の中核には「整理」があるのです。 このことは、上記2冊に限った話ではなく、おおむね例外なしに、効率的なタスク処理には、まずタスク整理という発想