今季初ゴールは19歳の新キャプテン、小林がマーク。左足で強烈なミドルシュートをたたき込んだ【写真は共同】 京王線の飛田給駅を降りると、駅前の広場に緑の人だかりができていた。3月4日、J1よりひと足早く、J2がスタート。東京ヴェルディ(以下、東京V)の2012年シーズンの幕開けとあって、さすがに人出が多いと感心していたら、対戦相手の松本山雅FC(以下、松本)のチームカラーも緑である。よって、駅前の群衆は緑の混沌(こんとん)。近寄って確認すると、松本のビリジアングリーンの方が多く目についた。 東京Vを率いる川勝良一監督は今季で3シーズン目を迎えた。前身のヴェルディ川崎時代を含めて、同じ監督が2年以上続けて指揮を執った例はなく、川勝体制3年目はこのクラブが未踏の領域に入ったことを意味する。「監督より靴下の方が長持ちする」と言われるクラブが継続性を重視して取り組んだ結果、果たして何を生み出せるの