ハーフナーは横浜FMで芽が出ず、J2クラブに期限付き移籍。甲府での活躍が認められ、今年ついに日本代表にまで上り詰めた【Getty Images】 ハーフナー・マイク(甲府)が10月のワールドカップ予選・タジキスタン戦で活躍した際、多くのメディアが順風満帆ではない選手キャリア、特に福岡、鳥栖、甲府と3度のJ2移籍を経験した苦労話にスポットライトを当てた。確かに横浜FMユース出身のエリート選手として育ってきたハーフナーが、1度ならず2度も期限付き移籍をして、「ここで成功しなかったらサッカーをやめようと思った」というほどのドン底から這い上がってきたサクセスストーリーは人々の琴線に触れる。だが、その一方で、わたしは「そろそろサッカー界だけでもお涙ちょうだい物語からの脱却を図るべきでは?」と思う。 現在、日本サッカー界が抱える最大の課題は、18歳以降の仕上げの育成ではないだろうか。日本においては高