漫画「黒子(くろこ)のバスケ」を巡る連続脅迫事件で逮捕された派遣社員、渡辺博史(ひろふみ)容疑者(36)=大阪市東成区=が「漫画やアニメの作家になりたかった」と供述していることが警視庁への取材でわかった。同庁は渡辺容疑者が夢をかなえられず、作者をねたむようになった可能性があるとみている。17日午前、渡辺容疑者を威力業務妨害容疑で送検した。 捜査関係者によると、渡辺容疑者は20代の頃、漫画やアニメのクリエーターを目指して専門学校に入学したが、1年ほどで中退したという。渡辺容疑者はこれまでに「バスケ漫画で成功した作者に、やっかみがあった」と供述していた。 昨年10月に上智大四谷キャンパス(東京都千代田区)で硫化水素入りの容器が見つかった事件について、「トイレ用洗剤と塗料を混ぜて作った」と供述していることも判明。自宅から硫化水素を作れるトイレ用洗剤が押収されており、関連を調べている。