中国の通貨、人民元がアメリカのドルやユーロなどとともに世界の主要な通貨として来月1日からIMF=国際通貨基金の特別な資産に組み入れられることになり、中国が国際金融の面で存在感を高める動きとして注目されます。 その基になる通貨は、通貨を発行する国の輸出額の大きさと通貨が使われる度合いで決まり、これまではドル、ユーロ、イギリスのポンド、それに円の4つの通貨の組み合わせでしたが、1日からは新たに人民元が加わり、人民元が世界の主要な通貨に位置づけられることになります。さらに、組み合わせの配分で、人民元は円などを抜き、ドル、ユーロに次いで3番目となります。 人民元が第3の主要通貨となるのは、中国の輸出額が世界一であることや、中国政府が金融面での規制を徐々に緩和する中、国際的な取り引きで人民元の使い勝手がよくなってきたことが背景にあります。 人民元が主要な通貨に位置づけられることで、各国が外貨準備とし