東京電力・福島第一原子力発電所の事故で、収束作業にあたっていた50代の男性技術者が甲状腺がんを発症し、厚生労働省は業務との因果関係を認め労災と認定しました。 労災が認められたのは東京電力の協力会社で働く、50代の男性技術者です。 厚生労働省によりますと、男性は平成5年から各地の原発で電気設備の保全業務をしていましたが、福島第一原発の事故直後の平成23年3月、原発の構内で収束作業にあたりました。 その後、男性は去年6月に甲状腺がんと診断され、労災を申請していました。 甲状腺がんの労災認定にあたっては、100ミリシーベルト以上の被ばく線量が目安のひとつとされていますが、男性は事故直後の作業だけでおよそ100ミリシーベルトに達していたということです。 このため厚生労働省は業務との因果関係を認め、今月10日に労災と認定しました。 福島第一原発では事故以降、これまでに5人の作業員が白血病やがんを発症