数年前、取引先の偉い人にいわゆるスナックを紹介してもらった。 スナックなるものに行くのは初めてだったのだがなんとなく静かに飲めて店の女の子やママとだらだら会話ができていいとこだなと思った。 それからは月に一回程度そのスナックに通うようになった。 通ってるうちに「一見さん(もしくはごくたまにしかこない客)」「常連」/「金を多く落とす客」「あまり金を落とさない客」で扱いの違いがあることがなんとなく分かってきた。 人間なのだからある程度接客態度に違いがでてもしょうがないなと思っていた。 いつからだろうか、多分気づかないうちに徐々に変わったのだろう。ある日いつもと同じように店で飲んでいたら気づいた。 綺麗で大人しい飲み方をしていた常連をほとんど見かけなくなった。 そこからは私が意識して観察していたせいもあるだろうが店の雰囲気がどんどん悪くなっていった。 ママが常連の某会社幹部たちにその場にいない客