<教員採用>面接官に民間人起用 仙台市 仙台市教委が本年度から単独で実施する市立学校教職員の採用試験で、面接官に民間人を起用することが28日、分かった。市立学校では近年、いじめによる生徒の自殺が相次ぎ、教諭の体罰も発覚。教職員の採用に民間人の視点を採り入れることで身内感覚を薄め、市教委や学校に向けられた不信感の払拭(ふっしょく)を図る。 市教委によると、民間人起用の面接は、9月中旬の2次試験で行う個人面接と教育実践力面接のうち、個人面接で実施する。市内にある企業の人事担当者計36人の起用を想定している。 市内では2014年9月~今年4月、市立中生3人がいじめ絡みで自殺し、うち1人は複数の教諭から体罰も受けていたことが判明。奥山恵美子市長は5月下旬の定例記者会見で「市民には教委のみで調査を進めることへの疑義や、身内(寄り)的な判断に至っているのではないかとの懸念がある」と指摘した。 市教委は
岩手と宮城の県境の一部が17年ぶりに変更される見通しとなった。宮城県の土地改良事業で栗原市の水田が一部、一関市側にはみ出す形になったため。土地のみの等積交換で、両県の面積や人口に変更はない。 両県の県境変更は、2000年の旧花泉町(現一関市)と旧中田町(現登米市)以来。一関市と栗原市の境界約2キロにわたり、水田、用水路など約2万3000平方メートルを交換する。 両市の境には水田が広がり、民家もない。従来、あぜ道や用水路を県境としてきた。「農地の区画に合わせるほうが合理的」(宮城県市町村課)と判断した。 自治体の境を変更するには関係自治体の議会の議決が必要。栗原と一関の市議会は既に議決しており、宮城と岩手の県議会は、開会中の6月定例会で議決する見通し。 議決がそろった後、総務省に変更を申請し、おおむね40日程度で認められる。 総務省によると、直近の県境変更は昨年12月の東京都と神奈川県以来。
三陸固有の水産資源でオキアミの一種「イサダ」の利用拡大を図るプロジェクトが26日、始動した。岩手県の研究機関や漁業者、水産加工業者、行政が連携して製品化を目指す。東日本大震災後の水産業の収益増につなげたい考えだ。 プロジェクトを代表する公益財団法人岩手生物工学研究センター(北上市)などの研究で、イサダにはドコサヘキサエン酸(DHA)や抗肥満成分が含まれていることが分かった。 成果を基に、冷凍イサダから健康補助食品や飼料、調味料素材を開発する。県沿岸漁船漁業組合、岩手医大、気仙沼水産資源活用研究会など17団体が参加する。 イサダは岩手県から茨城県の沿岸で取れ、主に養殖魚や釣りの餌になる。ピーク時の1980年代は年10万トンを漁獲し、1キロ当たり100円で取引されていたが、需要の低迷などで魚価の低落傾向が続いている。 近年は漁獲も不振で、今季の水揚げは岩手、宮城両県で計約1万3600トンにとど
盛岡市の「さわや書店」と「浅沼醤油(しょうゆ)店」がタッグを組んで23日、本屋の店頭で減塩しょうゆの販売を始めた。瓶詰めの「減塩新書いわて健民」は、腰帯まで付いて一見辞書のようなデザイン。健康本と並べて売り出し、脳卒中死亡率が全国ワーストの岩手県民に減塩生活を呼び掛ける。 容器は新書とほぼ同じ高さで、ラベルには辞書風の字体を採用。「食塩摂取を減らせる決定版」と書かれた帯を巻き、瓶の裏にはラベル印刷日や製造元を書籍の奥付風に記した。 「しょうゆを売るのはもちろん初めて」と言うさわや書店外商部長の栗沢順一さん(44)は「本と一緒に並べて、健康な生活を送れるよう提案したい」と話す。 「いわて健民」は、県味噌醤油工業協同組合に加盟する醸造5社が昨年12月に共同開発した。うま味や風味を落とさずに食塩を25%減らし、塩分の体外排出を促すカリウムを加えた。 凝ったデザインは岩手大の田中隆充教授(デザイン
亘理町が東日本大震災復興事業として整備した浜吉田いちご団地(59戸)の一部で地盤沈下が発生し、少なくとも5戸のハウス5棟で、引き戸のレールがゆがむなど不具合が出ていることが23日分かった。町は、整備時にハウス利用者の負担がなく、最終的に個人の財産になることなどを理由に、農家でつくる団地管理組合で修繕するよう求めているが、組合側は「農作業に支障が出ないよう事業主体の町は最後まで責任を果たしてほしい」と訴えている。 5棟は選果場北側の一角にあり、レールがゆがみ引き戸が正常に開かない。通常3メートル開く戸が30センチ程度しか開かないハウスがある。地盤の凹凸がひどく、苗を植えるベンチの下に設置されたといがずれて廃液が漏れ出しているケースもある。地盤の凹凸は5棟以外でも広く確認されている。 浜吉田団地は約40ヘクタール。整備する前は田んぼだった。組合によると、2013年9月の引き渡し後から半年ほどで
支援を正式表明した「マーチングJ財団」の佐藤俊一代表理事(左)から書面を手渡される奥山市長=2012年6月、仙台市役所 東京・上野動物園で5年ぶりにジャイアントパンダが誕生し、パンダへの関心が再燃する中、仙台市が掲げる中国からのパンダ誘致構想が宙に浮いている。旗振り役の奥山恵美子市長は引退を表明。8月までの任期中に白黒がつかない場合、新市長の悩ましい宿題となる。 パンダ誘致は東日本大震災後の2011年秋、市が「被災した東北の子どもに夢や希望を届けたい」として市八木山動物公園(太白区)での飼育を計画。12年が日中国交正常化40周年だったことから、日本政府も友好促進を狙い中国に貸し出しを要請した。 だが、12年夏以降、尖閣諸島(沖縄県)の領有権問題で両国関係が悪化し、交渉が中断した。市は中国側とのパイプがない上、政府間外交への影響を懸念し、動くに動けない状態が続く。 市議会2月定例会では、自民
<三鉄>3年ぶり赤字 台風被害で利用客減少 岩手県などが出資する第三セクター三陸鉄道(宮古市)は20日、盛岡市で株主総会と取締役会を開き、2016年度決算を承認した。当期損失は5972万円で、3年ぶりの赤字を計上した。昨年8月に発生した台風10号豪雨の影響などで輸送人員が減少した。 鉄道事業収入は前年度比5649万円(15.8%)減の3億48万円。輸送人員は8万9774人(14.9%)減の51万3082人だった。JR山田線(盛岡-宮古間)の一部区間が15年12月の脱線事故で不通となり、内陸部の客足が遠のいた。 台風10号豪雨被害などで特別損失3億6554万円を計上。運休や沿線に近い観光名所龍泉洞(岩泉町)の営業中止で地元客、団体客の利用が落ち込んだ。 経常損失は2億1557万円で23年連続の赤字。前年度に比べて7960万円(58.5%)増えた。 記者会見した中村一郎社長は「今秋の山田線再開
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