パナソニックはロボット技術を応用し、ベッドの半分が電動フルリクライニング車いすに変形する重度要介護者向け離床アシストベッドの量産モデル(写真)を、2017年1月に発売する。14年投入の限定販売品で得た、利用者や介護スタッフの意見を反映した。限定品は左半分が車いすに変形する仕様だったが、間取りに合わせて左右のどちらかを選択できるなどの工夫を加えた。介護ベッドとの部品共用化などで価格も抑えた。 量産モデル「リショーネプラス」の消費税抜き価格は、限定品比約3割減の90万円。限定品は投入後2年間弱で100台を販売した。量産機の販売目標はこの2倍以上で、年間100台以上を狙う。中国や台湾などからも引き合いが多く、サンプル出荷して市場を調査している。海外展開も視野に入れる。 離床が難しい重度要介護者の安全でスムーズな移乗介助と、介護者の負担軽減を両立した特徴を維持。