「『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、フェミニズムの専門家に取材して作った映画らしい」と友人から聞いて、期待して映画館に来ていた私は、フュリオサの運転するウォータンクには当然いろんな世代の女がごちゃ混ぜに入ってると思っていた。女のひとりが「息が出来ないの」とフュリオサに助けを求めて車の床から顔を出した時も、「あの砦にいたすべての女がたくさん入ってるんだから、酸素も薄くなるだろうなあ」と思った。フュリオサはカッコよすぎてとてもじゃないけど自己投影できない。タンクの中にはきっと、ズングリムックリの女や東洋人っぽいメガネの女がいるはずだから、そいつに感情移入してスカッとしよう、という腹づもりだった。 しかしタンクの中にいた女たちは、たったの5人・・・・・・。 しかも白い羽衣みたいな布を身につけた女神のような美女だけ。ハイハイハイって感じだった。私の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は一