リード・コピー・アップデート(read-copy-update、RCUと略記)とは、オペレーティングシステムにおいて一種の排他制御[note 1]を実装する同期機構であり、リーダー・ライターロック(英語版)の代替手段として使われることがある。参照において待ち状態が生じず、極めてオーバーヘッドが低い。しかしRCUにおけるデータ更新は、既存の参照者のために古い版のデータ構造を保持しつつ行うため、時間と空間(メモリ)をより多く必要とする。古い版のデータ構造は、既存の参照者が全てアクセスを完了した後で回収される。 RCUでは「参照側クリティカルセクション」という概念があり、通常 rcu_read_lock() と rcu_read_unlock() で挟まれた部分がそれにあたる。参照側クリティカルセクション内にない文は「不活性状態」と呼ばれ、RCUで保護されたデータ構造への参照を保持することは許さ