昔々、あるところに「レンタルなんもしない人」という不思議なサービスを行なうMさんという人が住んでいました。 そのサービスは、たとえば「女性一人では不安な場面でなんもせずに側に居てもらう」というただそれだけの利用方法でも、普段性差による生き辛さを抱える女性にとっては大変ありがたいものとして人気がありました。 Mさんは、交通費や実費以外のお金は請求しない形で、自分自身が楽しんで無理なくできることを大切にしながらサービスを続けていました。 ある人が言いました。 「レンタルなんにもしない人とかプロ奢ラレヤーって男性だからできると思うんだ」 Mさんはそれを聞きつけ、言いました。 「こういうこと言う人よくいるけど、「たとえお前が男性だったとしてもできねぇよ」と思ってしまう」 それを聞いた別の人は、女性の受ける性被害の多さや、そのリスクを考えるととてもじゃないが怖くてできないのだということを、Mさんに説