IoT(Internet of Things:モノとインターネットの融合)が世界的なブームである。新聞や雑誌では、毎日のようにIoTが取り上げられている。1月初めに米ラスベガスで開催された世界最大規模の家電見本市CES(Consumer Electronics Show)でも、IoTとそれに関係するウエアラブル端末が溢れていたようである。 しかし、ブームには注意が必要である。かつて日本半導体産業は、2000年に半導体メモリのDRAMから撤退した後、ブームとなったSOC(System on a Chip:1チップ上にすべての機能を集積した半導体チップ)に舵を切った。国家プロジェクト、コンソーシアム、合弁会社の設立など、日本はどこもかしこもSOC一色となった。ところがその後、日本のSOCは壊滅的状態となった。 現在の日本のIoTやウエアラブル端末の動向には、SOCブームに踊らされていた時と同じ