柔軟なスレッド スケジューリングを可能にするクォンタム 先に触れたように、Windows 2000のスレッド スケジューリングでは、各スレッドごとにクォンタムと呼ばれる実行単位が割り当てられている。結果的に見れば、このクォンタムは、1つのスレッドが連続的に実行される時間に等しい。しかし実際のクォンタムは整数カウンタで、タイム スライスのたびにこの整数カウンタから一定の値を引き算し、値がゼロになるまでスレッドを実行するというふうに機能する(クォンタムの値が大きいほど、スレッドは長い時間、連続的に実行されることになる)。 ただし、クォンタムの値が大きいからといって、必ずその値を使いきるまでスレッドが連続実行されるという保証はない。すでに述べたとおり、スレッドの実行中に、そのスレッドよりもプライオリティの高いスレッドがレディの状態になれば、クォンタムが残っていようと、そのスレッドは「レディ」の状