日本のトップを率いた監督がバイトに奮闘-。バレーボール女子のV・チャレンジリーグ1仙台ベルフィーユ(宮城)の葛和伸元(のぶちか)監督(60)が、仙台市内のうどん店にアルバイトとして勤務している。練習前の空いた時間を利用し、4月から働き始めた。うどんをゆで、どんぶりに盛り付けてお客に提供する。97~00年まで全日本女子を指揮した監督がアルバイトとは珍しいが、新しい発見もあった。 「きつね、いただきました」。地下鉄南北線泉中央駅前のショッピングセンター、アリオ仙台泉。1階にある讃岐うどん店「さぬき麺屋」に、注文を受けた葛和監督の声が響く。そこには試合や練習で選手を叱咤(しった)する姿はない。 始めたきっかけを「暇だから」と大きく笑った。仙台ベルフィーユの選手はスポンサー先などに勤務し、平日の練習は午後3時や夕方から始まる。昨季から指揮する葛和監督は「午前中、何もすることがない。バレー以外ででき