一日うどん300杯 大阪天満宮は星合茶屋にあるうどん屋さん『うどん双樹』の人気メニューが、すべらんうどん。障害者や高齢者向けに考え出された商品だ。日本人がかなり好きな食べ物の一つ、うどんは実は意外に食べにくい食べ物でもある。 うどんを食べる様子を「つるつる」と表現するように、うどんはつるつるしていて滑りやすいからだ。とはいえ若くて元気な間は、うどんが少々滑ろうがお箸で掴みにくかろうが、そんなことはお構いなしである。丼を片手に持ちズズズゥ〜と激しく音を立ててかっ込めばよろしい。うどん食いにうるさい作法なしである。 余談になるが、うどんの本場讃岐はど田舎の名店で地元の方の食べ方を見たときには、さすがに驚いた。タクシーの運転手さんである。店に入ってくるなり彼はひと言「ぶっかけ」とつぶやき、出されたうどんにしょう油をかけるや否や、三回か四回ぐらいでうどんをのみ込んでサクッと仕事に戻っていった。その