熊本市は、市バスや市電、県内の主要バス会社5社で使われているプリペイド式乗車券「To熊(ツーユー)カード」に代わり、2013年からICカード乗車券を導入することを決めた。 「To熊カード」は磁気式で1997年から導入されているが、機器の老朽化で更新時期が迫っており、九州新幹線全線開業や政令指定都市への移行を機に、広域に使えるICカードの導入を決めた。 電子マネー機能や、高齢者や障害者の運賃割引機能などを備え、全国規模でJRなど各種交通網でも利用できるようにする方針。費用は数億円かかる見込みだが、各事業者が出資し、国の支援などを受けることも検討する。 市は「新幹線などで交流が活発化するので、より利便性を高めたい」としている。