このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 社会保障・税財政プログラム (第三期:2011~2015年度) 「経済成長を損なわない財政再建策の検討」プロジェクト 国債信用が失われれば、国民生活のさまざまな側面に多大な影響が及ぶ。特に、金融システムが不安定化すると、経済活動一般に及ぼす影響は計り知れない。低成長が続くわが国では、家計や企業が、安全嗜好の高まりから、借入需要を抑制する傾向にある。一方、銀行は、資金の運用難から、積み上がる預金を国債保有量の増加に当てている。こうした中、銀行の国債保有の累増がはらむ金利変