ネットの世界にも 巨大な“ゴリラ”が存在している 米国の2つの大学の研究者が行って、話題となった実験がある。数人の若者にバスケットボールをしてもらい、別の数人に「60秒間に何回パスをしたか?」を数えてもらう。その最中、なぜか着ぐるみのゴリラが現れてコートの中を歩きまわり、こちらを向いて胸をボコボコボコと叩いて去っていく。まったく異常な出来事が起きたわけだが、見ている側の約半数は、ゴリラが入ってきたことに気がつかなかったという(『Scientific American MIND』“How Blind Are We?” June 2005)。 そんなことあるの? と思われる方は、友達や同僚を使って似たような実験をすることも可能だ。数百字の英文に含まれる「f」の文字を数えてもらう。すると「if」や「of」を見落としてしまう人がかなりの割合で出てくるのだ(文章の内容にもよるのだが)。人間というの