2003年6月30日発行 新興医学出版 編 著 旭川医科大学 千葉 茂 北海道大学 本間 研一 執筆者(執筆順) 北海道大学 本間 研一 旭川医科大学 千葉 茂 旭川医科大学 田村 義之 東京医科歯科大学 神山 潤 札幌花園病院 香坂 雅子 序 文 地球上の生命である微生物、植物、動物、そして人類―これらすべての生命現象に は約24時間を周期とするリズム、すなわちサーカディアンリズム(概日リズム) Circadian Rhythmがみられる。ちなみに、サーカディアンCircadianの語源は、ラテン 語のサーカcirca(about、約)とディアンdian(day、日)である。このリズムは、一 部は地球の自転によって生ずる昼夜環境に生物が反応した結果として生ずるが(外在 因性リズム)、大部分は生物に本来備わっている生体リズム(内在因性リズム)が地 球の24時間の環境周期に同調した結果として