【ストックホルム=橋本聡】スウェーデン総選挙が19日、投開票される。世論調査によると、ラインフェルト首相が率いる中道右派の与党4党連合がやや優勢だが、初の国政進出をめざす右翼政党が台風の目になっている。 この党はスウェーデン民主党。「反移民・反イスラム」を唱える。同国の選挙は比例制で議席を配分されるには得票率4%以上が要件となっているが、初めてこの水準を超える勢いだ。 スウェーデンは人道主義や労働力不足から、長年にわたって移民や難民を寛容に受け入れてきた。しかし治安悪化などに不満をもつ有権者が増え、右翼が支持を伸ばす背景になっている。 ラインフェルト首相は「右翼とは提携しない」と語り、過半数の確保に躍起だ。一方、2006年の総選挙で下野した社会民主労働党は、野党3党で中道左派連合を組み、激しく追い上げている。 欧州ではこのところ右翼政党の勢力拡大がめだち、6月のオランダ総選挙では第